ガス代の滞納を放置してしまった場合の流れと、その対処法
生活をしていく中で、わりと大きな割合を占めているのが電気代やガス代などの「光熱費」ではないでしょうか。
光熱費は、直接生活に影響が出てくるものなので、供給されないと困ってしまいます。特にガスが止められてしまっては、オール電化の家でなければ調理もできないし、お風呂だって沸かすことはできません。
しかし、急な出費が重なって今月の光熱費代がピンチ!!なんていうこともあるかと思います。
そのような方の心配事といえば、支払期限を過ぎてしまったら、すぐ止められてしまうのか?というところではないでしょうか。
ここでは、ガス代を滞納してしまったら、どのような流れで最終的にはどのようになってしまうのかを解説していきます。
ガス代の支払い方法と注意点
ガス代の支払い方法は一般的に次の3つです。この支払い方法が一番良いということはありませんから、あなたの生活スタイルに合わせて決めると良いです。
- 口座からの引き落とし(口座振替)
- 振込用紙を使ってコンビニなどで支払い
- クレジットカードによる支払い
まず、口座振替でガス代を支払う際に注意するべきことは、やはり残高不足によってガス代が引き落とすことができないということでしょう。
引き落とし日に自動で引き落としてくれることは、手間もかからずとても便利です。残高だけは確実に把握しておきましょう。
振込用紙を使って、買い物のついでにコンビニなどへ支払いに行けば、確実に支払うことはできます。しかし、支払い期限を過ぎてしまっては意味がありません。手間は掛かりますが、確実性の面では優れているといえます。
最後に、クレジットカードによる支払いですが、カードによっては支払った金額に応じて、ポイントが還元されるものもあって便利です。
ただし、クレジットカードの利用は「信用情報」という情報に記録が残ります。
信用情報とはカード契約者の氏名・生年月日・勤務先・年収などの情報から、カード利用履歴まで詳しく記録されている情報。
カード審査やローン審査の際に、この情報を判断材料のひとつとして用いる。支払い履歴だけでなく、滞納の履歴や金融事故の履歴まで残り、一定期間は記録が残る。
口座と連携している場合が多いので、残高不足によって引き落とせなかったということのないようにしましょう。
もし、未納状態が数ヶ月続けば、金融ブラックとなります。
各種ローン審査にも大きく影響してしまいますし、新たにクレジットカードも発行することができません。
検針日から30日以内に支払わなければならない
約一ヶ月の期間がありますが、その支払い期限を過ぎた場合は督促状が届きます。
どのくらいの間隔で督促状が届くのかは各ガス会社によって異なりますが、支払い期限を20日過ぎると、ほとんどのガス会社は、いよいよガスの供給を止めます。
供給が止められる前に「供給停止予告」というものを郵送する会社もあれば、電話で供給停止を連絡する会社もあるようです。
いずれにせよ、検針日から50日間程はやりくりをする猶予があるわけです。
生活に影響するものなので、20日間の猶予は短いと感じる方もいるかもしれません。しかし、生活に大きく関わるものだからこそ、運営もとてもシビアなものです。
それこそ滞納者が続出してしまっては経営ができません。それを考えると20日間の猶予は決して短いものではないといえます。
滞納すると日ごとに延滞利息が発生することも知っておく
延滞利息に関しては各ガス会社によって異なるのですが、日ごとに0.0274%の利息が掛かるところが一般的なようです。
ガス代であれば、1カ月数千円程度でしょうから、延滞利息も何十円のレベルです。そこまで大きく影響はしませんが、延滞利息を支払う羽目になって、さらにガスの供給が止められてしまったなんていうことにならないようにしたいものです。
滞納分も一括で払わなければ再供給されない
ガスの支払いでシビアなところは、滞納分を分割で支払おうとしても、一旦閉栓してしまうと再度開栓してくれません。
「一括支払い」が開栓の条件となるところが多いようです。
また、ガスの開栓には「立ち会い」が必要になってきます。ですから、なかなか予定が合わない方は、いつまでたってもガスが供給されません。
ガスが止められて、すぐにコンビニなどで支払った場合でも、すぐに開栓はしてくれません。ガス会社に連絡し、支払ったことを伝えてから、後日開栓の立ち合いが必要です。
ガスが一旦止められてしまうと、このようにとても面倒な条件をクリアしていかなければならないのです。
きちんと支払っていれば、このような労力は使わなくて済みます。だからこそ、自分にあった支払い方法を選ぶことが大切です。
ガス代の滞納を放置し続ければ、訴えられることもある
ガス会社に訴えられることは非常に稀です。再三の督促を無視し、ガスの供給が止められ、それでもガス代を支払うことを拒否し続ければ、それは非常に悪質なことです。当然、訴えられる可能性もあります。
しかし、ガスの供給を止められることの苦痛は想像を絶するでしょう。
特に冬場にお湯が出ないのは、大変つらいものです。
ガス代の滞納をし続ければ訴えられる可能性はありますが、そこまでして支払いを無視し続ける人は稀だといえます。
ガス会社によっては保証金を請求される場合もある
「保証金?なんの?」と思われる方もいるかと思います。簡単にいえば、アパートなどを借りるときに支払う「敷金」や「礼金」のようなものです。
敷金・礼金は、家賃の数ヶ月分をあらかじめ回収しておいて、入居者が家賃を支払えなくなった場合に、そこから補てんするというものです。
ガス会社も支払いが遅れた契約者に対して、ガスの再開栓時にあらかじめ何ヶ月か分の保証金を請求してくるところもあります。
この保証金は、滞納がなかった場合、解約のときに全額返金されるものとなっています。
ガス代を滞納しないためにやっておくこと
まず、口座振替やクレジットカード払いの方は、口座をひとつにまとめましょう。できれば給与が振り込まれる銀行口座がベストです。
確実に給与が振り込まれますので、他の口座への移し忘れは防止できます。
どうしても、給与が振り込まれる口座以外で口座振替をしたい方は、あらかじめ1年分のおおよそ掛かるガス代を入れておきましょう。
何十万という金額ではありませんから、それほど難しいことではないですし、いずれ支払うものです。
ガス代を節約するためにできること
節約することも大切なことですので、ガス代を節約できることを次にあげてみます。
- お風呂の蓋をこまめに閉めて、追い焚きの回数を少なくする
- シャワー時間を短くする
- お湯の温度を下げる
- 家族の入浴時間をなるべく一緒にする
- 食器洗いは給湯器をなるべく使わない
- 電気ケトルでお湯を沸かす
- 卓上のIHヒーターを利用する
- 電子レンジで調理できるものは電子レンジを利用する
- ガスレンジをこまめに掃除する
- 火力をできる限り弱めて調理する
なかなか現実的ではないこともあるかと思いますが・・・ガス代を節約できる方法を載せてみましたので、是非、参考にしてみてください。
また、ガス会社はひとつと決まっているわけではありません。今契約しているガス会社よりも安くて、同じようなサービスをしてくれる会社があるかもしれません。
今一度、ガス会社を選び直すことも、ガス代を節約できる方法です。
ガス代の滞納は、手間と労力が非常に掛かるものです。うっかりでも支払い忘れのないようにしてください。
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