滞納・未払い・差し押さえ

公共料金を滞納できる期間とは…ライフラインはいつ止まる?

当たり前のように使用しているライフライン、もしこれらを止められてしまうと「悲惨」だということは容易に想像がつきますよね。自然災害により供給がストップしてしまうと、日常生活すらままならない状態になってしまいます。

しかし災害以外にも、ライフラインが止まってしまう場合があります。公共料金自体を支払わず滞納し続けた場合、各公共機関は意図的に供給をストップさせることができます。

もし止まってしまったらどうなるのか?止められるとしたらそれは「いつ頃」なのか?対処方法はどんなものがあるのか?当記事でこれらの疑問についての解決法を見つけていきましょう。

生活に必須!もし水道・ガス・電気が止まってしまったら?

私達の生活になくてはならないものが、水道ガス・電気などのライフラインと呼ばれているものですよね。例えばそれらが使えないと、どうなるか想像したことはありますか?もしも「一つだけ残す」、といった選択を迫られた場合も考えてみましょう。

ライフラインが止められると?悪影響を想像してみる

ライフラインはそれぞれの公共機関が管理しており、私達は別々に料金を支払っています。まずはそれぞれの用途を考えます。

・水道
水は人間の体内の半分以上を占める大切なものです。家庭内での水道の役割といえば、トイレ・風呂・料理などがあげられるでしょう。

飲料や料理に使用する水自体は、購入することで手に入ります。風呂は近くの銭湯などに足を運ぶ必要が出てきますが、不可能なことではないでしょう。

一番の問題はトイレでしょう。近くにコンビニがあれば借りることも可能かもしれませんが、深夜は使えないこともあるのでかなり不便になることが考えられます。

・ガス
ガスの用途は二つです。料理において加熱するためのガスと、お湯を沸かすためのガスです。

「お湯」については水道と電気を利用できることが前提ですので、優先順位は他の二つより下になります。

・電気
家電製品全てを動かすために電気を使います。また携帯やパソコンなどの動力も電気であり、あらゆる「電源」に影響を与えます。

究極の選択!残すなら水道か電気!

最低限の生活を想像すると、「トイレ」を取るか「冷蔵庫と電子レンジ」を取るかだと考えられます。どちらを選択するかは、環境と季節に影響を受けるでしょう。

電気が無いと携帯電話の充電は不可能ですが、そこまで差し迫った状況であれば既に携帯電話も止められているでしょう。

「オール電化」を導入している家庭では、電気は一番大切なものとなるでしょう。

ライフラインはいつ止まる!?公共料金を滞納し続けた場合

そんな大切なライフラインはいつ止まっていくのでしょうか?また料金を支払うことで、いつ復旧されるのでしょうか?滞納できる限界は何日程度なのか確認してみましょう。

猶予は概ね2ヶ月弱!確認すべきは検針日

各公共機関が定める猶予はそれぞれです。地域毎に異なることも多いので、気になる方はご自身の地域について調べてみることも有益です。それぞれのライフラインの猶予を確認しましょう。

・水道
水道の場合は滞納から1ヶ月程で催促状が送付されます、納付書も同封されているのでコンビニなどで料金を支払うことも可能です。支払いが確認できないと、電話による催促があります。

地域によっては電話で対応できない場合、訪問による催促を行うこともあるそうです。

その後「勧告状」→「給水停止予告書」と深刻度が増していき、最終的に水道の供給を止められます。

止められるまでの期間も地域毎に異なり、最初の納付期限から概ね50日~100日程度で停止となります。

・ガスと電気

ガス・電気の場合は「検針日」が基準となってきます。納付期限自体は、検針日から1ヶ月程度に設定されています。こちらも地域により異なるのですが、供給停止は検針日から50日~70日程度です。

つまり納付期限から換算すると20日~40日程しか無いので、水道よりも猶予は少ないと言えるでしょう。こちらも供給停止の前に、供給停止予告書が郵送されてきます。

  • 水道は納付期限から2ヶ月が猶予
  • ガス・電気は猶予が水道より短め
  • 供給停止予告書が最終勧告

それぞれで対応が違う!供給を再開させるには?

各ライフラインの復旧には支払いだけで済むものもあれば、個別の対応を要するものもあります。対応の違いと復旧までの期間を確認しましょう。

・水道
まず料金の支払いは水道局の担当窓口か、納入通知書を用いてコンビニなどで支払うかの方法があります。

水道の供給を再開させるには「開栓作業」が必要となりますが、原則平日しか対応ができません。こちらも管轄している地域により異なり、水道局員による開栓もあれば利用者が電話案内を受けての開栓もあります。

即日で開栓をする場合平日の午前中までに支払いを終える必要があり、それ以降は翌営業日となる可能性があります。土日祝日の場合は翌営業日を待つしかありません。

・ガス
こちらも払込用紙または再請求書を用いての支払い、もしくはガス会社の窓口で支払います。

供給を再開させるには、支払い後ガス会社への連絡が必要となります。管轄するガス会社へ連絡し、担当者の訪問日を設定します。連絡は営業時間内であれば、休日でも可能です。

住居の作りにもよりますが基本的には利用者の立ち会いが必要となるので、支払い後すぐ再開とはいかないのです。

・電気
支払いハガキを用いコンビニで支払いましょう。

電力会社が支払いを確認すれば供給は再開されますが、連絡をすることで再開を早めてもらえることがあるのでオススメです。

再開には5分~2時間程、時間に差があるのは設置されているメーターによるそうです。

【関連記事】

電気代の滞納で電気が止まる!再開するまでの3ステップを理解する

ブラックリスト入りも有り得る!?ライフライン以外の懸念材料

ライフラインの停止で、生活に支障をきたす以外にも問題が発生する可能性があります。それが延滞金とブラックリストです。それぞれの懸念材料について、確認をしていきましょう。

各公共機関の料金滞納で延滞金は発生するのか?

各機関の延滞金発生の有無を確認します、地域によっての有無や利率ともに様々です。

・水道
延滞金は地域によって発生しない場合がありますが、支払い期限から概ね年率5%程課せられていく地域がほとんどです。

・ガス・電気
ガスと電気料金の延滞については、一日あたり概ね0.027%(年利約10%)の延滞金が支払い期限より発生します。

特定の支払い方法に注意!ブラックリスト入りするパターンとは

公共料金の支払い方法は3つあげられます。

  • 銀行口座からの引き落とし
  • 振込用紙によるコンビニなどの機関での支払い
  • クレジットカード利用による支払い

どの方法も一般的でよく利用されていますが、実はひとつだけ落とし穴があります。それが「クレジットカード利用による支払い」です。

それ以外の方法で滞納した場合はただの「滞納」ですが、クレジットカードの引き落としができなかった場合「契約違反」となり別の問題が発生します。

カード会社の催促に対応できないとなると、ブラックリスト入りの対象となってしまいます。カード会社が支払いを代行してくれている状態なので、ライフライン停止までの猶予は少し稼げますが「その他のマイナス」が生じることとなります。

滞納をしないための回避方法!生活することが最優先

ライフラインの停止という状況は、かなり切羽詰まった状況だと言えます。何よりも生活することが最優先と考えられますが、どうしても支払えない場合どんな方法があるでしょうか?

生活のために必要な借金!状況別に考えられること

借金はできればしたくないものですが、生活ができないとなると別です。

とはいえ公共料金はとても高額というワケでは無いので、一時しのぎで工面することはできます。

例えば「消費者金融」人によっては抵抗があるかもしれませんが、一定期間であれば無利息で借りることができます。少額の融資ならば審査にも通りやすいので、選択肢に入れましょう。

また厚生労働省が管理している、生活福祉資金貸付制度というものがあります。手続きは消費者金融と比べると少し面倒ではありますが、連帯保証人を立てれば無利息というメリットがあります。

連帯保証人を立てられなくても、年率1.5%とかなり少額の利子で済みます。

近々お金を工面できそうであれば「消費者金融」、しばらく苦しい状況が続きそうなら「生活福祉資金貸付制度」を選択するといいでしょう。

まとめ!各機関別々で知っておくこと

当記事でお伝えしたことをまとめます。

  • 猶予は水道2ヶ月、ガス・電気は1ヶ月と覚えよう
  • 地域によって様々なため、個別での確認が不可欠
  • 供給の再開は支払い後連絡を徹底
  • クレジットカード払いは要注意

人生何が起きるかわからないものですが、最低限の生活は維持していきたいものです。普段からお金の管理は大切にし、追い詰められないような工夫が必要ですね。

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