滞納・未払い・差し押さえ

絶対払わなくてはいけないの?自治会費を滞納するとどうなる?

近所との繋がりが希薄になってきている現代では、自治会費のことがよくわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また会費の回収自体が行われていない地域も中にはあるかと思います。そんな中で自治会費の支払いが必要な地域は、お隣や周りに住んでいる方との付き合いや繋がりを大切にしている…

現代には貴重な「昔ながらの温かい地域である」とも言えるのかもしれません。

ですが自治会に馴染みのない方の中には「自治会費って絶対払わないといけないの?」などの疑問を持っている方もいらっしゃると思います。

今回の記事では自治会費の支払いをしなくて済む方法はあるか、滞納するとどうなるのか?について紹介していきましょう。

まずは自治会費ってどう使われるもの?自治会費って何?

まずは自治会費について紹介します。自治会費とは何なのでしょうか?とくに若い方には馴染みが薄いと思います。

引っ越したら突然玄関のチャイムが鳴って、自治会の入会と入会金や自治会費を請求された…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

いきなり来られてお金を請求されるというのは、あまり気持ちの良いものではありませんよね。

そもそも自治会とは町内会や住民自治組織、とも言いますが、その地域に住んでいる方が快適で安全に過ごせるよう活動している組織のことです。

だいたいの活動内容としては、以下のようなものが挙げられます。

  • お住まい周辺道路に設置されている街灯などの電気料の負担や蛍光灯の交換
  • 道路の清掃(ゴミ拾いや水の詰まりを予防するための側溝の清掃や草むしり)
  • また以上のような清掃活動への参加•協力のための呼びかけ
  • 災害時の非常用食料や簡易トイレなど防災用品の備蓄
  • 災害時の避難場所の案内や提供
  • 災害時に自衛隊などが到着するまでの救急活動や食料提供など
  • 行政から配布される広報の文書の配布や回覧
  • 小中学校などと協力した防犯、防火災活動(火の用心など)
  • 地域の盆踊り大会や子供会の行事などの開催

このような様々な地域のための活動の費用として使われるのが、「自治会費」ということになります。

自治会費が支払われることによって、お住まいの周辺の道路がきれいに保たれていたり、街灯の電気が切れてもすぐに交換されたり…

お子さんのいらっしゃるご家庭では、子供に様々な行事を体験させられるなどのメリットがあります。

また災害時には、自衛隊や消防団が到着するまでの救急活動、食料や飲料の配布、避難場所の提供など、自治会にはその地域のためになる色々な活動があるのですね。

そんな自治会ですが、加入は義務なのか?というと義務というわけではなく、あくまで任意での加入となっています。

つまり、加入したくない方は無理に加入する必要はなく、それにともない自治会費の支払いも強制ではない、ということです。

しかしながら、加入しない場合は広報が配布されない、地域の盆踊り大会などに招待されないなどの問題も出てくるようです。

マンションなどの場合は、マンションの管理者などが自治会費を負担しているケースもありますので、「マンションから同じ地域の一軒家に引っ越したら、突然自治会費を請求された」ということもあります。

加入はあくまで任意なので、自治会費を支払わなければどうなる…というものでもありませんが、「自分の住んでいる地域を快適で安全に保ってもらっている」…

という意識を忘れずに、もしも自治会費を請求される機会があれば、支払うことをおすすめします。

なお、自治会に加入しない場合は会費はかかりません。加入した場合の自治会費は地域によっても異なりますが、安い場合は年間で2000円〜3000円、高い場合では2万円以上かかることもあります。

その他、自治会に参加するということは、地域の清掃を行ったり、会費の集金の当番になったりする可能性もあります。

会費がかかることに加え、このような諸々の活動に疲れてしまって退会をする人が多い、また加入する人自体が減ってきているのも、現代の自治会の特徴の一つと言えるでしょう。

自治会費が払えない…滞納するとどうなるの?

ここまでは自治会費の役割などについて紹介してきましたが、ここからは「自治会費を支払えない場合」について紹介していきましょう。

そもそも自治会費は、借金などではないので滞納したり、支払わなかったりしても、延滞金や損害遅延金が加算されるといったことは、基本的にはありません。

…それではどんな問題が起こるのでしょうか?起こる可能性のあるものには、以下のようなことが挙げられます。

  • 地域内で「仲間外れ」のような扱いを受ける可能性
  • 広報の文書や回覧板などが配られない•回ってこない
  • 地域の行事に招待されない
  • 自治会によってはゴミを捨てられない
  • 自治会の会員規約によっては支払いを行わない場合に氏名などの公表
  • 会員規約によっては少額訴訟などの裁判になる可能性

自治会費を支払わない場合どんなことが起こるのか?

大勢の方が支払いを行っている自治会で、自分だけ支払いを行わないと、地域の中で仲間外れのような扱いを受ける可能性があります。

一人暮らしでいつでも引っ越せる方ならそれでもあまり問題はありませんが、一軒家で、これからもずっとその地域に住み続けるのなら、そのような事態は避けたいものです。

また自治会費を支払わないと、広報の文書が自宅に配られない、地域のお知らせなどの回覧板が回ってこないといった問題も起きます。

ですが広報の文書は市区役所などへ行けば入手できますし、地域のイベントなどにも参加しないという方の場合は、これは大きな問題ではありません。

その他、自治会によっては自治会費を支払わないとゴミが捨てられない、という地域もありますが、これは困りますね。

しかしながら、これについては「税金もゴミ袋の代金も支払っているのに、回収されないのはおかしい」「自治会に入るよう強制しているような状態であることはおかしい」などの意見も挙がっています。

自治会に加入するかしないかは、あくまでも本人の自由であり、2005年には実際に最高裁で「自治会の加入は強制ではなく、退会も自由である」という判決が出たこともあります。

次に、自治会に入会する場合は最初に「自治会員規約」などが配布されます。そのようなものはあまり読まない、という方もいらっしゃいますが自治会に参加する場合は一度は目を通してみましょう。

基本的に前払い制である自治会費は、払わない月があるとその月は「退会したもの」とみなされるため、「滞納という概念自体が存在しない」という自治会もあります。

ですが規約内に「自治会の支払いは義務である」というような文章があれば、自治会費の支払いを滞納した場合、少額訴訟などで訴えられたり、場合によっては差し押さえなどが可能となる場合もあります。

その他、自治体によっては2ヶ月以上の支払いを行わない方がいると、広報などで氏名や部屋番号などを公表するという地域もありました。

また、自治会費に下水道の料金が含まれていている、という地域もありますが、このような場合に自治会費を支払わないと、下水道が止められてしまうという地域もあります。

自治会に加入している方は、一度会員規約を確認し、支払いを行わない場合にどんな規則があるのかチェックしてみましょう。

自治会費は地域のために必要…払いたくないなら引越しかない?

今回の記事では、自治会費を滞納したり支払わない場合にどんな問題が起こるのか?について紹介してきましたがいかがでしたか?

自治会は基本的には、入会するかしないか、それにともない自治会費を支払うか支払わないかは、個人の自由です。

ですが、自分の住んでいる地域を安全で快適に保ってもらっている、という意識を忘れずにもしも支払う機会があれば支払う方が安心して生活できるのではないでしょうか。

最後に記事内で紹介したポイントをまとめて紹介しておきましょう。

  • 自治会の加入は任意でそれにともない会費の支払いも自由
  • 自治会費は地域の安全や災害の備えなどのために利用されている
  • 自治会費を支払わないと地域内で仲間外れにされる可能性がある
  • また広報などが配られない•回覧板が回ってこないなどの問題が起きる
  • 自治会員規約には滞納した場合の規則などが記載されていることがある

ちなみに「自治会費で赤十字などに寄付をしたいので支払って」「自治会費を集めて忘年会などを開きたい」などの理由で自治会費を集金されるようなこともあるかもしれません。

このような場合、寄付という行為自体は個人の意志で行うものなので、それを自治会で…と強制することはできません。

もしも強制的に寄付金を請求されるようなら、その自治会を退会してしまうのも良いでしょう。

また、「自分は参加しないのに忘年会や新年会の集金?」という場合は、支払いを拒否しても何らおかしいことはありません。

記事内でお伝えしているように、自治会の加入は強制ではなく任意です。自治会費の支払いも、道路の清掃や街灯の整備などに使われるなら良いのですが、自分の納得できないことに使われるなら支払わなくても問題ありません。

自治会費の支払いが苦痛である、自治会の付き合いがどうしても耐えられない…という場合は自治会のない地域に引っ越すことも検討してみましょう。

「生活を営む場所」というのは、空気のように毎日身近にあるものであり、住んでいて苦痛な場所に住み続けることは、日々ストレスが溜まっていく原因となります。

引越が難しいという場合は、とりあえず自治会から脱退して生活してみる、というのも一つの方法です。

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