滞納・未払い・差し押さえ

町内会費って払わないとダメ?町内会のメリットデメリット

「町内会費って何によく使われているか分からない」「住んでいる地域の町内会費が高い」と町内会費を支払いたくない方もいらっしゃると思います。

実は法律では町内会、自治体への入会は任意なので入会を断って会費を払わないといったこともできます。

では町内会、自治会に入会するメリットは何があるのでしょうか?町内会、自治会のメリットデメリットを解説します。

町内会に入会するべきか迷っている場合、ぜひ参考にしてみてください。

町内会費は何に使われている?町内会、自治会について

町内会費、自治会費は何に使われているのかご存じですか?お金の使い道が分からないのに会費を納めるのは不安ですよね。

そもそも町内会、自治会ではどんな活動をしていて会費が必要なのでしょうか?

町内会費、自治会費のお金の使い道

町内会、自治会の活動はその地区によってさまざまです。

一番わかりやすい活動は回覧板です。定期的に自宅に届き、あなたが住んでいる地区のお知らせが書かれています。町内会費、自治会費をこの回覧板の印刷物を作るための費用として使っている場合が多いようです。

葬儀の際に町内会から香典を出す地域の場合、この香典費は町内会費から支払われます。

その他にも地域のお祭りなど行事の運営費やゴミ捨て場の管理費などにも使われています。

街灯を町内会、自治体で管理している場合は街灯の電気代や維持費を町内会費でまかなっていたり、雪が降る地域では除雪費として利用している場合もあります。

その地域に住んでいる人が生活しやすくなるように使われています。

うちの町内会費は高い?町内会費の平均額

町内会費、自治会費を1年分まとめて支払うのが普通の地域もあるかと思います。引っ越した先などで1年分の町内会費が数万円となると入会することをためらってしまいますよね。

その場所にお店を出している場合は普通の家庭より会費が高かったり、マンションより一軒家の方が会費が高いなどその地域の中でも金額に差がある場合もあります。

町内会の会費はその地域ごとに自由に決めることができます。一般的な町内会費の相場は1,000円前後です。

ですが、地域によって街灯の管理や除雪費などにも使われているため1,000円以上とられているから、年間数万円支払わなくてはいけないからといって「高い!」と判断することは難しいです。

町内会費は安くても、お祭りなどの際に寄付することが一般的な地域や入会金がかかる場合は一般的な町内会費以上の出費があるかもしれません。

町内会、自治会に入るメリットとデメリット

町内会、自治会に会費を払って入会するメリット、デメリットはどんなところなのでしょうか?

町内会に入会するメリット

・近隣の住民との関係が円滑に!

町内会、自治会に入会したときの一番のメリットは近隣の住民とトラブルなく円滑に生活できる点です。

ゴミ捨て場の掃除当番や、お祭りなどの行事の際の役員など面倒なことも多々ありますが、長くその地域に住むことを予定していた場合、ご近所さんとの関係は重要ですよね。

また、災害など不測の事態が起こってしまった場合、周りの住民の名前も顔も分からない状況だとコミュニケーションをとることも難しいと思います。

日本は地震などが多いですから、もしもの時に助け合えるというのは心強いですよね。

・子供会の行事に参加できる

あなたの家庭に小学生以下の子供がいる場合、子供会に入会することができます。

子供会の活動に力を入れている地域では、子供たちを夏休みにキャンプに連れて行ったりしてくれます。子供を近所のお友達と一緒に普段できない遊びをさせてくれるのはありがたいですよね。

また交通安全活動に力を入れている地域では、通学の際の見守り活動などをしてくれる場合もあります。

引っ越してきたばかりのときは子供に近所のお友達ができたり、親同士も知り合いになることができたり、地域の人たちに子供の顔を知ってもらうことで事件や事故から守ってもらえますので入会しておきたいですね。

町内会に入会するデメリット

・寄付などが求められる

お祭りなどの行事の際に寄付が求められることがあります。地域にもよりますが、その地域で開業している場合は寄付することが当然!ということが多いです。

一般の家庭ごとに寄付することが当たり前の地域もあります。金額にもよりますが、余分な出費は避けたいですよね。

・役員にならないといけない

町内会が円滑に活動するために役員がかならずいます。この役員は輪番制になっていることがほとんどで入会していると何年かに1回は必ずしなければなりません。

共働きの家庭でなかなか時間が作れない場合などに町内会の会議に出席したりすることが負担になる場合も多いですよね。

また土曜や日曜に会議があったりすると休日が潰されてしまうかもしれません。

・ゴミ捨て場の当番などをしなければならない

地域でゴミ捨て場の管理などをしている場合、ゴミ捨て場の掃除当番などをしなければならないことがあります。

管理しているゴミ捨て場が鍵付きで決まった日にしかゴミを捨てられないようにしている場合は朝から決まった時間にその鍵を開けにいかなければならないこともありますので非常に面倒です。

仕事が朝早かったり、シフト制で当番をすることが難しいと簡単なことでも負担になってしまいますよね。

またゴミ捨て当番以外にも公園の草むしりや側溝の掃除など、役員でなくてもいろいろな奉仕活動に参加しなければならない地域もあります。

町内会に入会しなかった場合はどうなる?

町内会費を払わず、入会しなかった場合はトラブルになったりする場合もあります。中には嫌がらせをされてしまったケースもあるそうです。

具体的に入会しないと困ることはどんなことでしょうか?

ゴミ捨て場を使わせてもらえない!

地域でゴミ捨て場の管理をしている場合、ゴミ捨て場の利用を拒否される場合があります。

アパートやマンションなどには専用のゴミ捨て場が設置されている場合が多いのでトラブルになる可能性が低いですが、一軒家でゴミ捨て場が使えないのは非常に不便です。

法律ではゴミの処分などの行政サービスは、その地域に住んでいる人全員に平等に与えられる権利の一つです。ですが、市町村の役所に相談しても地域によって対応はさまざまです。

普段のゴミだけではなく資源回収を町内会、自治会で行っている場合も利用できない場合があります。

地域のお祭りなど行事に参加できない

町内会、自治会でお祭りや子供会の行事などの運営をしている場合、参加できない場合があります。

追加で参加費を納めれば参加させてもらえる場合もありますが、参加費を納めていても「役員も普段の当番もしないのに楽しいときだけ・・・」と冷たい目で見られる可能性も考えられます。

また子供会の行事に参加できず、近所の子供たちが行事に参加して自分の子供は参加できずに疎外感を感じてしまうこともあるかと思います。

町内会費を払わなくてもOK!入会は個人の自由です

町内会、自治会の活動についてやメリットデメリットをまとめましたが、入会する、しないは個人の自由です。会費が高い場合は入会していても退会することができます。

法的には任意の団体ですから強制加入させることはできません。もし、「入会しなければいけないんです!」と言われても断ってしまって問題ありません。

あなたの家庭に子供がいたり、家が一軒家に住んでいるする場合は入会することでのメリットがありますが、一人暮らしやアパート、マンションに住んでいる場合はメリットは少なそうですね。

あなたの生活に合わせて、会費を払って入会するかを検討してみてください。

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