スマホ料金の滞納で直面する5つの問題。軽く考えると痛い目にあう…
今や多くの方が利用しているスマートフォン。電話やSNS、地図アプリなど大変便利ですよね。
そんなスマホですが、タダで利用できるわけではありません。当然のことながら毎月利用料金を支払う必要があります。
このスマホ料金、思ったよりも生活の負担となってしまい、案外多くの方が滞納した経験があるようです。ちょっとくらい遅れても止められちゃう前に払えば問題ないし…なんて考えて毎月遅れてしまうというケースもあるようです。
しかし、たかだかスマホ料金と侮るなかれ。滞納を続けると、5つの問題に直面していくことになるのです。
取り返しのつかないことになるケースもありますので、ぜひご参考になさってみてください。
スマホの利用料金を滞納するとまずは利用が停止されます!
スマホの料金の支払いは、口座振替や振込用紙による支払い、クレジットカード払いなど様々な方法で行うことができます。
ですが、引き落としの日に口座にお金が無かったり、振り込み忘れなどでつい期日に支払いが出来なかったなんて言うこともありますよね。
期日までに支払いができない時に、すぐに業者に連絡をし、再度支払う手続きを行えば大きな問題になりません。
しかし、中には連絡もせずそのまま料金を滞納してしまう…という方も実際にいらっしゃいます。
スマホの料金を払わずにいると、まずどうなるのでしょうか?
指定の期日に支払いが行われないとまずは督促されます!
各業者によってスマホ料金の支払い期日は異なりますが、期日までに料金が支払わないと、ほぼすべての業者で、「スマホ料金の支払いの確認が出来ていませんから払ってくださいね」という旨の連絡が届くことになるのです。
連絡は主に以下のような方法で行われます。
- SMS(ショートメッセージ)
- 電話
- 郵送 など
振込用紙が送付されるケースが多く、督促はだいたい1週間前後で始まるようです。
督促が来た時点で支払いをすればよいのですが、このまま支払いをせずにいるとおおよそ1か月程度で次の段階へと進んでしまいます。
料金が支払われないと「利用停止のお知らせ」が届く
期日までにスマホ料金の支払いが確認できないと、支払いをするように督促が届きますが、そのような督促が届いても更に料金の支払いをしない場合、次はより強い言葉での督促が行われます。
それが「利用停止のお知らせ」です。
各業者によって表現は異なりますが、「このまま料金を支払わないならスマホが利用できないようにしますよ」という旨の連絡です。
そこには、支払うべき料金についてと、利用停止になる日付が記載されています。
その日までに料金を支払わないと、業者によって、いよいよスマホの利用が停止されてしまうのです。
一部の業者では電話を受ける事などは行えるようですが、多くの業者で電話を掛けることも受ける事もメール・SMSなどの送受信もできなくなってしまいます。
Wi-Fi環境がない場合、インターネットも利用できなくなるので注意が必要です。
近年では固定電話を持たずに携帯電話のみという方も多いので、スマホが利用停止されてしまうと連絡手段がなくなってしまう…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
スマホ料金を滞納しないのが一番ですが、万が一滞納してしまった場合は、利用停止になる前に支払うようにしましょう。
利用停止になっても支払いをしない場合、事態はより深刻になっていきます。
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携帯電話やスマートフォンの料金滞納と強制解約を防ぐポイントとは
利用停止後も滞納を続けるとスマホの強制解約手続きを取られます!
利用停止になると、文字通り、スマホのメインである電話やメール、各業者独自の機能が利用できなくなります。
この利用停止は、スマホの料金を支払うと解除されますが、滞納を続けた場合は次のステップに進んでしまうのです。
2~3か月滞納を続けると強制解約の手続きをされる!
滞納をして1か月前後で利用停止になりますが、その後も督促は続けられます。
振込用紙で料金を振り込んだり、各ショップの窓口で料金を支払うと督促もとまり、再び利用できるようになりますが、滞納が2~3か月続くとその様子も異なってきます。
「払いたくても払えないんだから仕方ないじゃない」と思って放置していると、「強制解約」という文言の入った通知が届くことになるのです。
「強制解約」なんて聞くとびっくりしてしまいますよね。
強制解約とはその名の通り、アナタの意志とは関係なく、業者の判断で強制的に契約を解約してしまうことで、アナタが利用しているスマホの契約が解約されそのスマホが使えなくなってしまうのです。
強制解約の通知が来てもなお滞納が続き、通知の期日を迎えると本当に強制解約をされてしまいます。
強制解約までの期間は業者により様々ですが、2~3か月程度と思っておくとよいでしょう。
強制解約をされるとその回線を復活することはできませんので注意が必要です!
強制解約後に料金を支払ったとしても、再び使えるようにはなりません。そのため、強制解約になる前に滞納を解消することが何よりも大切です。
滞納分の料金の支払いは原則一括で行うこと!
一度スマホ料金の支払いにつまずくと、初めは1か月分が支払えなくて滞納した…という状況でも、時が経つにつれ、翌月も支払えなかった…翌々月も支払えなかった…と滞納分が積み重なっていってしまうこともあり得ます。
1か月分だと1万円程度だとしてもそれが3か月分になると3万円ですし、課金や通販の携帯払いなども行っていると金額はもっと大きなものになっているかもしれません。
しかし、強制解約を免れるためには、原則としてすべての滞納を解決する必要があります。
分割払いなどは基本的に受け入れられていないのです。
1月分すら払えないのに、滞納分を一括で払うなんて無理!という方もいらっしゃるでしょうが、もともとは滞納する方が悪いと言わざるを得ないので一括で支払いが出来るように努めましょう。
強制解約されると他のキャリアでも契約が出来なくなるの?
強制解約をされてスマホが使用できなくなると困りますよね。すぐにでも新しいスマホを契約しなくちゃ!となるかもしれません。
なかには、「どうせ強制解約になったんだから、このまま別のキャリアに移って代金を払わずにフェードアウトしよう…」なんてお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、そう簡単に物事は進みませんので注意しましょう。
強制解約をされると他キャリアでも契約が出来なくなる!
例えばAという業者のスマホを滞納してしまい、Aから強制解約をされたからBで新規にスマホを契約したい!と思った場合、契約はできるのでしょうか?
結論から申しますと、強制解約をされると一定期間他キャリアでも契約が出来なくなります。
これは一体どういう事かというと、実は電気通信事業者(ここではそのうちの移動系通信事業者…つまり携帯電話キャリア)同士で、未払いなど問題のある顧客に対して情報を共有しています。
スマホをはじめ携帯電話を契約するときは審査を受ける必要があり、この審査の際に他社で不払いなど問題行動を起こしていないかどうかチェックされるのです。
この事実を知らず、強制解約をされたけど別のキャリアで契約すればいいか~と気軽に考えていると、契約時に契約できず青ざめてしまう…なんていう事態に陥ってしまいます。
では、1度契約を解除されてしまったら、二度とスマホを持つことが出来ないのでしょうか?
料金の完済や時間の経過で再びスマホを持つことが可能
業者間で交換される問題のある顧客の情報については、以下の条件の場合、その情報が抹消されます。
- 料金が完済される
- 契約解除より5年を超えない期間が経過する
つまり、すぐに新規でスマホを契約したい場合、まずは今滞納している料金をきちんと完済することが最短です。
返済が出来ないとしても、最長5年たてば情報が抹消されます。
しかし、この情報が抹消されたとしても、新規の契約についての審査の判断は各業者に任されています。
一度強制解約となった業者に再び申し込みをしても、場合によってはスマホは持てないかもしれません。
また、強制解約をされていますので、それまで何十年と使って長期ユーザー割引やランクなどが適用されていたとしても新規に契約すればまた1から積み上げていくことになります。
強制解約後もさらに滞納すると最悪の場合裁判沙汰になる可能性も
強制解約をされた後も、「もう1台スマホを持っていたから別にもう必要ない」という方や「固定電話で電話できるからもういいや」という方もいらっしゃるかもしれません。
必要ないから、料金ももう支払わなくていいや…と思って放置していると、事態はどんどん悪化していくことになるのです。
スマホの料金を滞納し続けるとある日裁判所から連絡が来るかも!
強制解約をされると十分に罰を受けた気分になり、もうそれ以上の事は起こらない…と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはないのです。
強制解約をされても、料金を支払わない限り業者からの督促は続きます。どうせ支払ってももう使えないんだから…と無視していると、業者は最終手段を取ってくるかもしれません。
この最終手段というのが、訴訟です。
業者が裁判所に手続きを取り支払督促が行われてしまいます。今までは業者や債権回収業者から連絡が来ていたのが、裁判所から連絡が来ることになるのです。
裁判所から連絡が来た場合、決して無視をしてはいけません。
裁判所からの連絡を無視し続けてしまうと原告の言い分がすべてとおってしまい、差し押さえなどの強制執行が行われてしまうかもしれないのです。
裁判所から連絡が来たら解決に向けて動き出そう
裁判所から連絡が来ると焦ってしまうかもしれませんが、まずは落ち着いて書類の内容を確認しましょう。
支払督促が届き、内容に不満がある場合は、異議申し立てを行いましょう。
その後も双方に折り合いがつかない場合や、連絡をしない場合、裁判所より訴状が届く可能性があります。
多くの場合、一括返済ではなく、分割返済に応じてくれるはずです。
スマホの本体代もあわせて滞納してしまうとクレカ・ローンもNGに!
スマホの契約をするときに、本体代金はどうしましたか?
一括で支払ったでしょうか?それとも割賦契約でしょうか?
近年、スマホの本体代金は高いものだと10万円程度する商品もあり、多くの方が割賦契約でスマホを利用しています。
高いスマホを手軽にゲットできる割賦契約は大変便利ですが、この状態で滞納をしてしまうと、今後の人生に暗い影を落としてしまうことになりかねないのです。
割賦契約にするとその情報が信用情報機関に登録されます!
車や住宅、大型家電など多くのものがローンで購入することができますが、日本ではローン契約をした場合、業者はその情報を信用情報機関に登録します。
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- 信用情報機関とは
業者と消費者の健全な契約のために、消費者のローンやクレジット情報を保管・管理している機関。情報を登録するのは信用情報機関に加盟している信販会社・貸金業者などの各業者で、日本にはCIC・JICC・KSCの3つの信用情報機関があります。
信用情報機関に登録された情報は、会員企業であれば閲覧することが可能です。また、3つの情報機関は情報共有を行っています。
信用情報機関に登録される情報は各機関により差はありますが下記のような内容です。
- 個人情報(氏名・住所・生年月日・勤務先など)
- 契約している商品情報
- 返済情報
スマホの本体を割賦契約した場合、その情報もいずれかの信用情報機関に登録され、毎月の返済情報も記録されていきます。
当然のことながら、支払いの滞納をした場合はイコール本体代金の割賦分も滞納となってしまい、その情報もきちんと登録されることになるのです。
信用情報機関に滞納情報が掲載されるとどうなるの?
スマホの料金を滞納し、信用情報機関にその情報が登録されると、何か不都合なことが起こるのでしょうか?
信用情報機関には、毎月の返済状況を示す欄があり、滞納をすると、まずそちらに「返済が期日通りに行われなかった」という情報が登録されます。その後きちんと料金を支払えば滞納は解消され、その旨も登録されるでしょう。
数か月間滞納が続くと、今度は「異動」という情報が登録されることになり、この「異動」という言葉はとてもネガティブな情報となります。
「ブラックリスト」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?実際には、信用情報機関に登録されている情報に「ブラックリスト」は存在しません。しかし、この「異動」情報こそ、「ブラックリスト」と同等の意味を持つほどのネガティブワードなのです。
「異動」情報が登録されてしまうと、以下のようなことが起こる可能性があります。
- 新規でローン契約をすることが出来なくなる
- カードローンやクレジットカードの利用可能額が減額される
- 現在利用中のカードなどが強制的に解約される
新規でローンを契約することが出来ないというのは、とても重大な事で車のローンや住宅ローンなど人生の大きな転機となるローンも審査に通らなくなってしまうのです。
また、現在利用中のクレジットカードやカードローンがあるなら、その利用可能額が減額されたり、場合によっては強制的に解約されるケースもない話ではありません。
たかだかスマホの料金を滞納したくらいで…と思うかもしれませんが、これが現実です。
信用情報機関に登録される情報は、一定期間保管されます。基本的に「異動」情報が登録されると、契約終了後5年程度は保管されますので、その間はローンやクレジットカード、キャッシングなどは難しいと思っておきましょう。
スマホの料金を滞納しないのが一番!万が一の時はまず相談!
いかがでしたでしょうか。スマホの料金を滞納することによって直面することになる可能性の高い5つの問題についてご紹介していきました。
スマホの料金程度で…という軽い考えは大きな間違いだということをお分かりいただけたのではないでしょうか。
そもそも、スマホの料金は前払いではなく、先月(または先々月)の利用した料金を支払う形になります。
払うべき料金なのですから、滞納をせず毎月きちんと支払いをするというのが一番です。
しかしながら、急な出費や思いもよらぬ事態で「今月払えない!」となる事もあるかもしれません。
そういったときは、そのまま放置せずに、まずは電話や窓口などで相談をしてみましょう。業者によっては何らかの助言をしてくれるかもしれません。
スマホは現在の生活に欠かすことのできないものと言っても良い物ですから、スマホ料金が高すぎて払えない…というなら、料金プランやスマホとの付き合い方を、他の生活費や娯楽費でスマホまで手が回らないというなら日々の生活を見直して、スマホ料金を滞納しないようにしましょう。