滞納・未払い・差し押さえ

携帯料金滞納で裁判沙汰!?本当は危険な支払い遅れの真実

今や携帯電話の普及率は8割超となっており、老若男女問わずほとんどの人が「スマホ」または「ガラケー」を所持している時代です。その誰しもが毎月携帯料金を支払っているのですが、やむを得ず滞ってしまう場合もあるかもしれません。

もし携帯料金の支払いが遅れてしまったらどうなるのでしょうか?「携帯が止まるだけ」程度に考えてしまっていませんか?

実は放置を続けてしまうと、裁判所から被告人として扱われる可能性があるんです!

この記事では日常に起こり得る「滞納」にイエローカードを提示すべく、支払いが遅れた後の流れや対処法をお伝えしていきます。

第一段階!携帯電話の通信が止まってしまうまで

まず初めに、お使いの携帯電話が止められるまでの流れを説明します。銀行口座からの引き落としにより、毎月の料金を支払っている方が多いと思います。引き落とせなかった場合、いったいどうなっていくのでしょうか?

期限は約2週間!忘れずに対応しましょう

携帯料金は基本的に締め日の翌月に引き落とされますが、締め日は携帯会社(以下キャリア)や契約日・プランなどによって異なります。一度契約した携帯電話の引き落とし日は、解約まで原則変わりません。通帳などであらかじめ確認しておきましょう!

ご利用の銀行口座の残高不足によって、引き落としができないということは現実に起こることです。引き落とせなかったからといって、すぐに通信を止められてしまうことはありません。

銀行口座から引き落とせなかった場合、引き落とし日から1週間程度でご自宅に振込用紙が郵送されてきます。振込用紙には支払い期限が設けられており、引き落とし日か
ら2週間後となっています。

つまり郵送で届いたタイミングから「1週間程度しか猶予がない」ということになるので、残高不足に気づいた場合はこまめに郵便物を確認しましょう!

止まった時から延滞利息!使えなくなるタイミングはいつ?

携帯電話の通信機能を止められてしまうタイミングは、「振込用紙の支払い期限翌日」からです。その日以降は料金の支払いが確認されるまで、キャリアの通信機能は使用できなくなり非常に不便です。

また携帯を止められた日から料金を支払う日の前日までの間、利用料金とは別に延滞利息が発生します。発生する利息は、年率6%~14.5%までキャリアによって設定されています。

携帯電話本体を毎月の通信料と合わせて分割払いしている場合、本体料金に対しても約6%の延滞利息が別に発生してしまいます。

  • 引き落とせなかった場合、振込用紙が郵送される
  • 支払い期限は引き落とし日から約2週間後
  • 期限を過ぎた場合、翌日から携帯が止まる
  • 携帯が止まった日から、延滞利息が発生

焦らずに対処を!通信を止められても可能なこと

たとえ携帯電話を止められたとしても、色々なことが可能です。もちろん不便なことに変わりはないのですが、知っておくことで冷静に対処できることもあります。機種変更の際にも使える知識なので、是非覚えておいて活用しましょう。

滞納料金を支払うまでの応急処置?キャリアの電波について

携帯電話が止められても本体自体の操作は可能ですし、色んな機能は使用できる状態です。ただしキャリアの電波を利用できなくなる状態になります。

キャリアの電波とは各携帯会社と契約することで利用できるもので、Wi-Fiに接続しなくても通信ができる状態になります。これにより日本全国どこにいても、電話やネットが可能となります。

逆に言うとWi-Fiに接続していれば通信はできるということになり、普段と遜色無く携帯を使用することができます。

このためスマホなどは機種変更をした際も、手元に残すことで様々な機能を使用できます。

キャリアの電波が使えない状態では、携帯本体の電話機能を使用できません。しかし「受信のみ」可能な、キャリアや本体もあります。どうしても電話をしたい場合はWi-Fiに接続したうえで、SNSアプリなどの無料通話機能を使いましょう。

携帯料金を支払うには?3つの方法とは

キャリアの通信を復帰させるには、料金を支払う以外にありません。郵送されてきた振込用紙には期限があるため、コンビニで振り込めない状況もあります。

期限が過ぎた後も振込用紙は郵送されてきますが、コンビニでの振込以外ですぐに対応できる方法もあります。

インターネットが利用できる環境であれば、各キャリアのページにログインしクレジットカードから支払うことも可能です。

とはいえ操作がややこしかったり、ネット環境が確保できない場合もあるでしょう。そんな時は、直接キャリアの店舗に足を運びましょう。振込用紙などが無くても契約情報が登録されているので、そのまま支払いが可能です。

あらゆることに悪影響!携帯料金滞納とブラックリスト

携帯料金の滞納とは、いわば「借金を踏み倒している状態」なのです。実際には携帯が止まっているだけで、現実味のない話かもしれません。放置をしておくと、大変なことになりかねない理由を説明していきます。

知らないうちにローン契約!?気をつけなければいけないケース

携帯電話の契約時「0円」といった広告を、ご覧になったことがあるでしょうか?

これは携帯電話の本体代金を分割払いにし、月々の利用料金と合わせて支払う方法なのです。昨今主流となっている有難いサービスなのですが、大きな落とし穴があります。

本体代金を分割払いにした時点で、ローン契約を結んでいる状態なのです。

そしてローンの分割払いが含まれている「月額料金」を支払わないということは、「借金を支払っていない」状態と同じになります。このまま放置しておくと、将来的に悪影響を及ぼす可能性が出てきます。

支払い遅れもブラックリストの対象!将来の不安も?

「ブラックリスト」というのを聞いたことがありますか?一般的には「お店のブラックリストに載ったから、二度と行けない」などといったもので、一種の悪人扱いのような印象でしょう。

お金の問題に関してこのブラックリストに載ると、将来「クレジットカードが作れない」「ローンが組めない」といった状況に陥ります。

少し支払いが遅れた程度ではその限りではありませんが、支払えなかった期日から約3ヶ月間放置すると「ブラックリスト」行きとなります。

こうなってしまうと「請求されている料金を全額支払った後」の約5年間、上記のような悪影響が発生してしまうことになり大変不便です。さらにあらゆる機関で情報は共有されるため、新規で携帯電話の契約ができないなんて状況も起こります。

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アナタは被告人です!?裁判から強制差し押さえに至るまで

携帯料金の支払いは決して逃れられるものではなく、放置を続けることで最後には強制的な処置を受けることになります。こうなる前に対処すべきことは言うまでもありませんが、万が一の場合どんなことになるのかを確認しておきましょう。

法的措置は必須!全面的に携帯会社の言い分が通る

もし支払いをせずに無視を続けた場合どうなるのでしょうか?

まず通信回線を止められることは説明しましたが、その後も支払いの催促は続きます。キャリアにもよりますが最大3ヶ月程で強制的に解約となり、以後通信の復旧はおろか新規契約も不可な状態となります。

請求されている金額を全額支払った場合のみ、新規契約ができるようになります。

もちろん支払い義務はありますので、解約となったからといって逃れられるものではありません。強制解約後は電話会社から債権専門の会社に債務請求委託され、弁護士を通じて支払いの督促状が届きます。

この支払いに応じなければ「裁判沙汰」です。

裁判所から書類が郵送されてくるので、対応を余儀なくされます。裁判と言ってもドラマで見るようなものではなく、会議室のような場所に通され「支払いについて話し合う」だけです。

万が一この裁判所命令も無視した場合、強制的に資産を差し押さえられてしまいます。これは正当な手順であり、理不尽なことは一切行われていないのでどうすることもできません。

まとめ

ここまでの内容を以下にあげると

  • 通信が止まるのは、引き落とし日から約2週間
  • キャリアによるが、最大3ヶ月で強制解約
  • 強制解約はブラックリストに載る可能性アリ
  • 強制解約後は法的な支払い督促が行われる
  • 最終的に裁判となり、無視しても財産差し押さえ

支払い義務のあるものは、支払わなければいけないのが世の常です。

携帯電話の種類や会社、プランなど様々なサービスが展開されています。料金は決して踏み倒せるものではないので、ご自身の身の丈に合ったものを使用することが最善策だと思います。

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